2014年6月20日金曜日

コンテストに応募しました!

お久しぶりです!
前回まで進捗など報告していたスタンプですが
思いの外審査に時間が掛かり
(といっても一ヶ月は覚悟のうちですが)
現在は審査待ち→審査中へと変わり、
1回目のアップデート(審査の更新)が昨日ありました。
あと1~2週間でとりあえず審査結果は出るのでは、と思います。
無事に通ると良いですが…。
 
 
さて、本題ですが、
前回更新から昨日までに2つのコンテストに応募いたしました!
 
◆ ◆ ◆
 
1つ目はこちら、TINAMIで開催された
のイラスト部門です!
15日締切だったのですが後述のもうひとつのコンテストに
時間を多めに割きたかったので頑張って11日までで終わらせました。
 
投稿したイラストはこちらです。
構図は悩まなかったんですが、カバンやサンダルのデザインにはかなり悩みました。
いろんなファッション誌やサイトなど見ながら、
これだ!と思うデザインを精一杯なんとか作り上げました。
 
絵を描くうえで必要になってくる能力ってもちろんまずは絵そのものの技量ですけど、
やはり「人に見せる」ことに重きを置けば
ファッションやモデル、撮影などいろんなジャンルに精通していないと
苦労する部分が非常に多いなぁ、と日々思い知ります。
もっと視野を広く持たなければ・・・。
 
話は戻りますが、
いや、みなさんの作品の素晴らしいのなんの!
早く投稿した分、あとからどんどん凄まじい作品たちが更新されていきましたね!
私ももう少しじっくり手がけたかったなぁと思いながら、でも楽しく拝見しました。
で、個人的にすごく気に入った作品を何点か紹介してみます。
 
 
この方私よりずっと早く投稿されているんですが、それでこのクオリティとは!
アニメの1シーンを切り抜いたような迫力がありますね!
 
全部見ましたが私の中ではこの絵が完全優勝です。
美麗さもありつつ、めたんこかわいい素晴らしいイラストです。
手の繋ぎ方もキュンキュンです。
この二人、付き合ってますよね!!!!!!?????
 
これは名物名勝部門ですが、好きなので紹介させていただきます。
これはほんとうに「楽しい!!」という気持ちがすごく伝わってくる絵ですよね!
こちらまで楽しい気持ちになってきます!
自分も周南市に行ってみたい、という気持ちにさせてくれる素敵な一枚でした。
 
 
以上、特に気に入っている3点を挙げましたが
これ以外にもまだまだ素敵な作品、
私にとっては手ごわいライバルが揃っています!
ぜひみなさんもいろいろご覧になってみてください!
 
 
◆ ◆ ◆
 
 
もうひとつのコンテストは、
 
応募条件がフルカラーの一話完結作品限定とのことでしたので、
今まで更新してきたギャグ漫画「肝潰しの夜」は
一話完結形式ではあるものの、第1話がフルカラーではなかったため
残念ながら条件を満たせず、投稿は断念致しました。
できたら期間中にフルカラーの最新話投稿したらOK
という条件にしてもらえたら良かったんですがね。
 
まぁ参加できないと嘆いたところでしかたないので、
別の一話完結の作品を描き下ろして参加することにしたんです。
 
しかし今回のコンテスト、如何せん期間が短く
前のコンテストのこともありあまりガッツリ描いている余裕はないな
と思ったので、絵本風の画風でサラっと描けそうなもの二つをチョイスしました。
 
それが元々ニコニコ静画などで公開していた「こけしちゃん」と「赤ずきん」です。
そのうち赤ずきんはもしかしたら二次創作に該当してしまうかも?
という心配もあったのでこけしちゃんのほうを選びました。
(あとで公式で白雪姫を題材にした作品が掲載されたので問題なかったかも…)
 
ニコ静のこけしちゃんは紙媒体向けに描いたモノクロ原稿だったうえ、
2010年の作品であったため絵が今よりだいぶ下手だったので
当時からある程度よく描けていた部分は拾いつつもほぼ全てのコマを描き下ろしました。
この作業を11日~19日の9日間で仕上げる必要があったので
いや、なかなかハードでしたね。
 
(尤も、公式作家さんがたは毎週7日間で1話完成させているわけですが…)
 
 
そんなこんなで完成したこけしちゃんを、
以下のリンク先(comicoサイト内)に掲載しております。
かなり怖い作りになっているので閲覧にはご注意ください。
 
 
 
 
 
 
 
以下は漫画制作工程についての言及を記載しますので、
できれば作品を読んでからご覧になってください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
では、こけしちゃんを描く工程のお話をします。
 
 
 
カラー化にあたって悩んだのは、まず絵本風の画風の表現です。
最初はグリザイユ画法」という、グレースケールで明暗を塗ってから
その上にオーバーレイで色相をつけていくという方法に目をつけていたのです。
しかし、これでテスト作業してみたところ、なかなか色相選びに手こずりまして、
これは相当な訓練が必要だと悟りました。
9日間でモノにして作品を仕上げるにはちょっと無理があったので断念し、
普通に4コマ用に作ってあったパレットから色を選んで
CLIP STUDIOの「にじみ縁水彩という筆ツールで塗ってみたんです。
そうしたらなんとアナログ作画時代に使っていた
neopico」というペンの塗り味にそっくりではありませんか!
そこからめちゃくちゃハマって塗りこんでしまいました。
ちなみにもちろん入り抜きの設定もできます
 
基本ハイライトは描かずに抜き(塗らない部分)で表現するので
作業量がだいぶ少なく済みました。
アナログ時代はホワイトを乗せるのが難しかったのでいつも白い部分は抜いていましたね。
ものすごく久しぶりな感覚で、なんだか感動してしまいました。
 
 
もう一つ悩んだのは絵本風でどうやってホラーチックに表現するかというところです。
フルカラー漫画というのは表現が多様な分、それをしっかり使いこなさなくては
不十分な演出になってしまいます。
特にホラージャンルは、
最も深い暗さを持つ「黒」ですべてを表現できる分モノクロ原稿の方が
向いているのでは、と正直なところ思っています。
また、カラーにすることで色の想像の余地を下げてしまう危険性もあるのでは、と。
 
なので今回は色味について非常に悩みました。
髪の色、肌の色、背景の色など。
 
まず口や瞳の色は殆ど黒ベタで塗りつぶしてしまうことにしました。
やはりこの作品で最も伝えたいのは表情のインパクトだからですね。
「肝潰しの夜」のテーマの一つには「笑い」と「ホラー」の紙一重さというものがあります。
4コマ漫画の方はホラーの表現や題材をベースに全力で笑いに走るというものですが、
今回は「笑う」というポジティヴな行為をまるっきり裏返らせて伝える
というテーマを持っていたためです。
 
それから、表情をよりはっきりと印象づけるため
肌の色は全員まっ白にしようかとも思っていたのですが、
これは終始不気味になってしまい、
何が怖いのかがよくわからなくなってしまいそうだったので
主人公のこけしちゃんのみ真っ白な肌にしてみました。
 
白い顔に黒い目と口…。
日本のホラーにはよくある表現ですが、なるほど、
これは顔の印象をはっきり見せず、表情だけを端的に印象づける効果があるのだと
描いていて気がつきました。
 
 
 
◆ ◆ ◆
 
 
さてさて、語りたいことは尽きませんが、
かなり長くなってしまったことに気づいたので今回はここまでにします。
 
ではまたスタンプや活動情報などたまに更新に来ようと思っているので
そのときは宜しくお願いします。
それでは!